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栄養ケアマネジメント業務のやり方【栄養マネジメント加算】

栄養ケアマネジメント加算を算定するにあたって行っている栄養ケアマネジメントについての流れをまとめました。

 

これから栄養マネジメント加算をとりはじめる施設の管理栄養士さん、新人ひとり管理栄養士さんの参考になればいいなと思います!

 

使う書類は3種類

作る書類は公式にでているこのテンプレートを、自分が使いやすいように編集したものを使用しています。

公式のURLはこちら

私はこの書類を

①栄養ケア経過記録(食事内容と変更理由、体重、その他気になったことを書いています)

②栄養ケア計画書

③栄養スクリーニングアセスメントモニタリング書

の3つに分けています。

タイトルは監査員に分かりやすくするために、このタイトルです。

私の使っている書式も要望があれば公開させていただきます!

 

1.入所時の栄養ケア計画(仮)を作成する

まずは、入所判定をしている相談員と看護師が持っている事前情報を確認します。

栄養ケア計画を作成するためにはスクリーニングが必要なので、分かる情報のみで栄養スクリーニングを行います。事前情報に記載がない項目については充足していると仮定して計画作成をしています。(あくまでの入所時の計画書なので……。)

 

私の初回栄養ケア計画に記載する内容は以下の通りです。

①主食は〇〇、副食は〇〇、治療食〇〇で提供開始します。安全に食事を食べられるよう、随時適切な食事形態を検討します。

②食事摂取量は毎日記録します。

③体重は月1回測定します。

④定期的に、体重・摂取量等を確認し、栄養管理を行います。

⑤(事前情報〇〇病院or〇〇居宅ケアマネより)身長〇〇、体重〇〇、BMI〇〇でやせor標準or肥満と判定されます。

⑥(事前情報〇〇病院ot〇〇居宅ケアマネより)食事摂取状況は良好or不良。

 

個人に特化していないので、当たり障りない情報を書いています。

①は食形態を変更しても、差し支えないようにしています。

②と③は家族様への説明のようなものです。

④はリスク判定を正確にはできていないので「定期的」という言葉で解釈の範囲を広げています。

⑤と⑥は分かるときだけ記入しています。

 

この状態で入所カンファレンスに出席し、当日分かった情報を記入して家族様に同意をサインをもらいます。

 

2.入所したらすみやかに!栄養スクリーニングを行う

入所したら速やかに(私はだいたい3日以内。ほぼほぼ当日にやっている。)スクリーニングを行います。

仮スクリーニングとの相違点をチェックして、食事変更が必要であれば即食事変更です。

食食事変更するのは1割くらいかなあ……。

入所判定時の情報をとても正確にとってくれていることが分かります。改めて感謝です。

 

3.リスクごとにスクリーニング・アセスメント・モニタリング

中リスク・高リスクは1か月・2週間ごとにスクリーニングアセスメントモニタリング書を記録します。

スクリーニングアセスメントモニタリングは用語ごとの意味は違いますが、切っても切り離せない業務なので、栄養スクリーニングをして課題があれば、食事内容、補助食品や療養食etc...見直しをしましょう。

もちろん、食事変更を内容したら経過記録に記入です。

 

 栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングについては詳しく別記事で解説しています!

www.pekolog.com

 

4.1か月後に栄養ケア計画(仮)が問題ないか見直す

1か月後にケアマネが施設ケアプランを本プランに作成し直します。

そこで、仮の栄養ケア計画と大きな変更がある場合は栄養ケア計画も更新します。

 

しかし、仮の栄養ケア計画書では「食形態を変更しても、文言としては差し支えないように」していたり、計画の見直しも「定期的に」という言葉でまるめているので、よっぽどの事がない限り変更はしません。

ここで変更をしているのは「1か月後に体重が5%も減ってた!」というケースや「低栄養リスク改善加算の対象者(これはこっちの加算で必須なので)」というケース等よっぽどのことがあった人だけです。

よっぽどというと曖昧になってしまいますので、「突然リスクが高リスクになった」くらいのことがあった人としておきましょう。

 

5.3か月後に栄養ケア計画計画を作成する

栄養ケア計画の見直しは3か月に1回行うことが、介護保険(介護報酬の解釈、俗に言う青本)の制度で定められています。

そのため、3か月後の再作成は必須です。変更がなくともやりましょう。

 

このときは、栄養ケア計画を個人に特化したものとして作成します。

例えば最初に

「主食は全粥、副食は刻み、治療食糖尿病食1400kcalで提供開始します。安全に食事を食べられるよう、随時適切な食事形態を検討します。」としていた計画書を

「主食は本人様の希望で軟飯、副食は刻みで提供しています。義歯の調子を確認しながら副食の形態を多職種で検討します。」のような内容に変えているのです(^^♪

 

あとは3か月ごとにずっと同じこと(番号3.と5.)を繰り返す!

 

栄養ケア計画に変更がない場合の対応

実は、栄養ケア計画に変更がない場合は計画書にサインを求めなくていいとQAで出ているんです。確か平成17年のQAだったと記憶しています。つまり、(変更がなければ)3か月に1回栄養ケア計画を作らなくてもいいよと言っているQAがあるんです。

 

そのため、「変更がない場合は」計画書を再作成していない、家族にサインを求めていない、同意をとっていない、そんな施設もたくさんあると思いますが、これは「いくらでも監査員がつっこめる」状態なのでおすすめできません。

 

理由は以下2つ。

・「変更がない場合」の基準があいまいであること

・計画書を作っていないのに計画の見直しをしていると証明できるのか曖昧であること

(スクリーニング・アセスメント・モニタリングで見直しという?)

 

実地指導では県や市役所から担当者がきますが、基本的には介護報酬の解釈をみながら監査員は書類内容を調べます。担当者によって指摘する内容にはかなりの差があります。

実地指導にくる栄養士さんは、栄養士なので、「変更がないから~」で納得してくれるかもしれません。でも、加算関係をみるのは栄養士だけでなく、お役所の事務関係の方が中心です。つまり「介護報酬の解釈」に対して完璧な仕事をしておけば実地指導で何も指摘されません。

 

3か月に1回書類を作成する、さらにサインをもらう、と思うと、大変そうにみえますが、ケアマネと連携をとっていれば抜けることはありません。ケアマネが施設全体のケアプランに3か月に1回サイン・同意をもらうことは必須であるため、管理栄養士もそこに合わせておけば負担は少ないのではないでしょうか。

 

栄養ケア計画に変更があれば、速やかに計画書を変更するのか?

私は栄養ケア計画書は3か月に1回しか作成しません、そして3か月に1回しか同意を得ません。

食形態の変更くらいで随時変更をしていたら、書類が膨大になります。介護報酬の解釈では、栄養ケア計画の変更が何を指しているのかは具体的に決められていません。食事が本人希望で鶏禁になっただけでも変更なのか?食形態が変わったら?カロリーが変わったら?療養食が解除になったら?何をもって計画変更なのか、分かりませんよね。

なので、栄養ケア計画書は3か月に1回しか作成しません!!監査でつっこまれたら上記で十分説明できる範囲です。

ただし、「栄養ケアの経過記録」には「食事変更をした内容と理由」を必ず記載しています。

さいごに

私がやっている栄養ケアマネジメント加算算定のために行う、栄養ケアマネジメント業務一式です。

実地指導も乗り切っていまして、監査員の栄養士さんにもしっかりできていると講評をいただきましたので、参考になればうれしいです(^_-)-☆

 

あくまでの加算算定のための一連の流れを解説していますので。

中身のあるケアマネジメントは実際に利用者をみて、自分で考えてやりましょう。

中身のあるケアマネジメントは、事例集をみるほうがいいですよ。

 

私のイチオシはこれ!

 

 ちょっと古いけど最初に参考にしたのはこれでした!

よくわかる「栄養ケア・マネジメント」ハンドブック

よくわかる「栄養ケア・マネジメント」ハンドブック

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2013/04/01
  • メディア: 単行本
 

 

ただ、残念ながら昨今の栄養ケアマネジメント業界では

お金がないから上に認められないことも多く

とりあえず加算だけ確実にとれるスキルを身に付けてから

正しい栄養ケアをやっていくようにしないと

なかなか難しいって現実があるので…私もがんばります!